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SATELITE PROGRAMサテライトプログラム部門

染谷聡 Satoshi Someya
風景の宛て先 Beyond the Scene

日程:2022年12月18日(日)~2023年2月12日(日)
会場:ホテルアンテルーム那覇・Gallery 9.5 NAHA(沖縄県那覇市前島3--27-11)

ホテル アンテルーム那覇のギャラリースペース「Gallery 9.5 NAHA」にて、2022年12月18日(日)~2023年2月12日(日)の間、
京都を拠点に活動する漆作家、染谷聡による展覧会「風景の宛て先 Beyond the Scene」を開催します。
海がみえるギャラリーという空間を活かした展示とともに、古今東西のうつりゆく情感を鑑賞できる展覧会となります。
染谷聡はこれまで、漆にまつわる意匠を独自の目線で解釈し作品へと展開してきた。
今回の展覧会は、《山水楼閣人物堆錦椀、(さんすいろうかくじんぶつついきんわん)》という沖縄県立博物館が所蔵する漆器が起点になっている。
大陸様式の模様が沖縄独自の技法で写されたこの大ぶりな椀は、米軍統治下の時代、3¢琉球切手のモチーフに使用された漆器でもある。
装飾に「読み物」としての機能があるとすると、自ずとそのあてどころもあるということになる。模様を巡る風景は、史実よりも宛先や眼差しによって漂流するものかもしれない。
本展では、Gallery 9.5 NAHA からのぞむ海景を使った新作、沖縄シリーズの再制作、作品 《みしき》シリーズによって構成される。パブリックなものとパーソナルなもの、彼方と此方のあいだを、ひとつの模様を巡る風景が漂っていく。

  • 染谷聡 Satoshi Someya

    PROFILE

    1983年東京都生まれ。2014年京都市立芸術大学大学院美術研究科博士後期課程修了 博士号(美術)取得。 漆のもつ装飾性への関心から、日本文化における「かざり」や「あそび」といった趣向を手掛かりにそれらを広義にとらえた制作と調査を行なう。 古くから人々と密接に関わってきた漆という素材を通じて、今日における装飾の役割や機能を考察している。 最近の展示に、「根の力」(大阪日本民藝館、2021年)、「札幌国際芸術祭 2020 特別編」(北海道立近代美術館想定、2020年)、「DISPLAY」(MITSUKOSHI CONTEMPORARY GALLERY、2020年)など。2015年京都市芸術新人賞受賞。

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